ノンフィクションにご注意を
リラックスした様にあぐらをかいてた足を正座に直す彼に、なんだかこちらもピリッとした空気を察知する。


「自分を必要以上に卑下すんのやめろよ。好きな子に対してマイナスな発言されるの、オレ嫌だから」


「許斐君……」


「例えお前にマイナスワードをぶつけたのが溝渕自身だとしても、嫌なものは嫌だ。何か気分が落ち込む様な事があった時はオレが力になるから、んな事言うな。分かったか?」


まるで小さな子を諭す様に言われて、胸がキュッと絞めつけられたかの様な感覚が私にやって来た。


許斐君が真剣な気持ちで言葉を紡いでるのが、よく分かる。
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