ノンフィクションにご注意を
芙美さんの言葉に、溝渕とオレは目と口を丸くして全く同じ顔、同じリアクションをした。


「取引先の方で大きなトラブルが発生したみたいでね?そのトラブルの影響で、私達も対応にあたらなくちゃいけなくなって……」


「ちっ、ちょっと待ってよ!なんで取引先のトラブルが原因で、お母さん達がこんな時間から外に出なきゃいけないの!?」


「大人には色々と事情があるのよ摩友子……それで帰って来られるのは多分明日の朝6時位になると思うから、摩友子と礼於君には2人で留守番してて欲しいの」


若干パニックになってる娘を宥める様に微笑む芙美さん。
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