ノンフィクションにご注意を
隣に立っていた溝渕から名前を呼ばれ、ビクリと反応するオレの肩。


「ご、ごめんなさい……お母さん昔っから人が仰天する様な事、しょっちゅう仕出かす人で……」


「あーーー…それは知ってる」


溝渕のセリフに、親父と2人してオレ達に交際を黙っていたと発覚したあの日を思い出した。


実の娘である溝渕は15年位お母さんのあの性格に振り回されて来たんだろうなぁ………ご苦労様です。


「でもまぁ…今回は仕方がないんじゃないか?にしても夜になってから呼び出されるなんて、大人って大変なんだな」


「そ、そうだね……」


――――シーン
< 268 / 314 >

この作品をシェア

pagetop