ノンフィクションにご注意を
彼女が語る内容によると、溝渕はオレが部屋に戻ってから眠気がくるまでテレビを観ようと、電源をいれたらしい。


だが世界のミステリーを特集していたハズの番組に映し出されるのは手足が無い謎のバケモノのイラストや、血の様に真っ赤な涙を流す人形――等々。


「もしかして……お前それ見て怖くなっちゃったのか?」


オレの質問に溝渕は一瞬言葉を詰まらせ、小さく頷いた。


「分かってるよ…どれもこれも人間が勝手に盛り上げてる、ウソか本当かも分からないものばっかりだって。でも私小さい頃からホラー系統苦手でさぁ………」


「そういやそうだな」
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