ノンフィクションにご注意を
そんな事になったら、溝渕じゃなくてオレの方が絶対に寝られなくなる。


溝渕に必要以上な接近をするのを避ける為にさっさと自室に来たってのに、オレに朝まで苦行に耐えろと!?


何この子!怖いんですけどっ!幾ら8年間母一人娘一人の家庭だったからって、男甘く見過ぎだわ!


「溝渕、そのお願いは聞けない。怖いならずっと電気点けてても構わないから、隣でどうにか寝てくれないか……?」


オレは若干熱くなり始めた顔を隠す様に、口元に手をやりながら答えた。


オレの返事を聞いた溝渕はシュン……と眉毛を八の字にして、悲しそうな表情になる。
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