ノンフィクションにご注意を
「ビックリすると同時に、こんな眼差しを他の女子に見せちゃ嫌だなとも思ったんだ。許斐君の愛情を一人占めしたいとか、自分で自分に引く様な思考が湧き上がってきて……」


「――――…えっ…?」


「なんで突然そんな事思い出したんだ私って、色々突き詰めたら…あの……」


たった今自覚したばかりのものをどう扱ったらいいのか分からず、目線をキョロキョロさせる私。


い、一体どういう道を選ぶのが正しいの!?


脳内をワーキャー言いながら走り回るたくさんのミニマム摩友子に混乱してたら、許斐君の手が私の両肩を掴んで上半身を彼と向き合わせる。
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