ノンフィクションにご注意を
右隣に写った母さんは、この後永遠に年を重ねる事は無くなった。


母さんが死んだ時はまだ幼稚園児だったオレはもちろん、親父もボロボロになったっけ………


それでも息子を養う為に仕事に行き、動物園や遊園地にも連れて行ってくれた親父の事は、マジで周りの大人の中で最も尊敬してる。


「母さん…親父は母さんを裏切ったワケじゃないんだ……だからオレも母さんも、親父の幸せ願ってやろう………」


優しい笑みを浮かべている写真の中の母親に向かって、静かに語った。


オレだって、母さんを裏切る気持ちなんて全く無い。どうかこれも、伝わります様に。
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