ノンフィクションにご注意を
えっ…もしかして個室!?個室なの!?


こういうレストランの事はあまり詳しくないけど、個室って高いんじゃ……


――――コンコン


「失礼します。お連れのお客様がお着きになられました」


頭の中に1万円札が飛び交う面を思い描いていると、店員さんが扉をノックする。


「どうぞ」と扉の向こうから微かに声が聞こえて、店員さんの手によって扉が開けられた。


「では私はこれで失礼します。何か御用がございましたら、何なりとお申しつけ下さい」


「ありがとうございます」


にこやかにお礼を言うお母さんの隣で、私は小さく頭を縦に振る。
< 44 / 314 >

この作品をシェア

pagetop