ノンフィクションにご注意を
店員さんが扉を閉めてからザッと室内を見渡すと、ここも入ったばかりの場所に比べたら豪華だけど、バリバリ高級感を前面に押し出してるワケでは無い。


上品なブルーの壁紙が空を連想させ、天井のシャンデリアはまるで太陽の様に輝いてる。


そしてそのシャンデリアの下には白いテーブルクロスがかかった四角いテーブルが置いてあり、1人の男性がテーブルの傍からこっちに向かって歩いて来た。


「2人共無事に着いたみたいで、安心したよ…君が摩友子ちゃんか」


「こんにちは巌さん。摩友子、この方が巌さんよ」


「えっ、あっ、初めまして!溝渕 摩友子です!」
< 45 / 314 >

この作品をシェア

pagetop