ノンフィクションにご注意を
「でも親父は芙美さんに娘がいて、それがオレの同級生だって知ってたんだろ?いつから知ってたんだよ!?」


「…芙美さんとつき合う前からバツイチで娘を引き取っている事は聞いてたが、そのお嬢さんがお前と同じ中学と知ったのは交際が始まってすぐだ」


「じゃあなんですぐ言ってくれなかったんだよ?どうして2年間も黙り続けて………」


最初は強かった許斐君の勢いが、徐々に弱まってゆく。


きっと許斐君の心の中も今の私と同じで、驚きとずっと互いの親がつき合っている事を隠されていた悲しみが入り混じっているのだろう。


許斐君…大丈夫かな……
< 56 / 314 >

この作品をシェア

pagetop