ノンフィクションにご注意を
1人ベッタリと踊り場に座り込んでオレと知早と向かい合う状態でパンを食べていた時雨は、溝渕が声をかけた瞬間ガバッと立ち上がっていた。


コロコロと床を転がるミニあんパンを拾う事もなく、アタフタする時雨をブッ飛ばしたい。


幸い何も聞かれてなかったらしいのに、変な怪しさ醸し出すなアホ!!


「い、いや、聞いてないならいいんだ………わりぃ」


「と、ところで溝渕さん、礼於に何か話があるんだろう?」


「うん……だけど許斐君がまだお弁当食べてるなら、放課後になるまで待ってるよ」


「もう食べ終わったから、別に今でも構わねぇよ」
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