ノンフィクションにご注意を
弁当の蓋を閉めて、ゆっくりと立ち上がるオレ。


「知早、時雨、先に教室戻っててくれ」


「いいけど……」


「あっ!オレのあんパン!!」


知早と時雨を残し、先を歩く溝渕の後を追った。


溝渕が何を言いたいのかなんて、分かってる。


きっと親父と芙美さん関連の事だろう……昨日の今日でそれ以外なんて考えられない。


さっき時間が無いなら放課後まで待つとまで言ってたし………何を言われるんだろうか。


「許斐君、話ここでも大丈夫かな?」


歩く事30秒程。たどり着いたのは地図やらデカイ三角定規やらが詰め込まれた、教材室。
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