ノンフィクションにご注意を
「あの時私が先に結婚していいよだなんて言ったから、許斐君もいいよって言うしかなくなったんじゃないかと思って……だったらごめんなさい。ちゃんと許斐君の気持ちも確認すべきだった………」


シュン…と項垂れる溝渕に、オレはなんて言ったらいいか分からなくなってしまった。


オレが芙美さんと親父の再婚話にまだ全納得してないのは本当だ。


だけどそれはオレが溝渕を好きだからで、溝渕にとっては母親が幸せになり、新しい父親だけじゃなく兄弟まで出来る。


義兄がクラスメイトって所は複雑だろうが、いい事尽くめだろうに…オレを気遣ってくれるのか…
< 78 / 314 >

この作品をシェア

pagetop