ノンフィクションにご注意を
暁深の右隣に立つららも、口をポカンと開けている。


この2人がこんなに驚いているのは、色々と知っているからだろうな。


私の今の名字の“溝渕”はお母さんの旧姓であり、幼稚園から仲良しだった暁深とららは、私が元々の名字だった頃を知ってるし……何より離婚したお父さんと会った事もある。


離婚後お母さんが巌さんと交際している事も、私がまだ会った事が無い事も、2人は殆ど全部把握してるんだ。


「そう。朝ご飯食べてる時に言われたの。なんでもそろそろちゃんとしようって事になったらしいよ」


「ちゃんとって…おばさん、再婚するって事?」
< 8 / 314 >

この作品をシェア

pagetop