ノンフィクションにご注意を
ららがゆっくりと確かめる様に言った内容は、私が朝食時にした“ある予想”とおんなじだった。


2年もの間会わなかった巌さんと会う、それにプラスして『ちゃんとしよう』という母の意味深な言葉。


「多分そうなんじゃないかな?まだきちんと確認取ったワケじゃないんだけど」


「へぇ~~~、ついに再婚するかもしれないんだ!」


「で、嬉しそうだったワケね、アンタ。それでご機嫌モードって事は、摩友子はおばさんが再婚するとしたら賛成なんだ」


暁深の質問に、私はコクコクと頷いた。


お母さんは巌さんの話をする時、いつも幸せそうだった。
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