ふうこさんと見えない夏目くん
「初めまして、夏目 太郎です」
う、うわぁー夏目って呼んで本当に返事した。
私をちゃんと視界に捉えて、ちゃんと喋った。
声も顔もさっきの彼と変わらないけど、話し方や雰囲気は、やっぱりどこか違う。
「は、初めまして?逢沢 ふうこです……」
「よろしくね逢沢さん」
「……よろしくお願いします」
これが私の夏目くんとのファーストコンタクトだった。
夏目くんが死んでしまったあと、見えない彼と会話をした。
そんな話をしたら誰が信じてくれるだろう?
私も夢を見ているのではないかと何度も思ったけれど、見えなくてもやっぱり夏目くんはそこに居たのだと今は思う。
う、うわぁー夏目って呼んで本当に返事した。
私をちゃんと視界に捉えて、ちゃんと喋った。
声も顔もさっきの彼と変わらないけど、話し方や雰囲気は、やっぱりどこか違う。
「は、初めまして?逢沢 ふうこです……」
「よろしくね逢沢さん」
「……よろしくお願いします」
これが私の夏目くんとのファーストコンタクトだった。
夏目くんが死んでしまったあと、見えない彼と会話をした。
そんな話をしたら誰が信じてくれるだろう?
私も夢を見ているのではないかと何度も思ったけれど、見えなくてもやっぱり夏目くんはそこに居たのだと今は思う。