ふうこさんと見えない夏目くん
新学期が始まった今日、私は思いもよらない形で男の子の友達が2人も出来た。
顔が怖い佐々木くんと、見えない夏目くん。
信じられない気持ちでいっぱいだったが、今はこの非日常にちょっとわくわくしている。
夏目くんが、「誰にも言わないでね」と言うそうだから、この関係は秘密。わくわくは私だけのものだ、と思うのは不謹慎だろうか。
「ていうか佐々木くんの名前夏目くんが教えてくれたんだよ、自分から言わないから」
私のちょっと先を歩く佐々木くんは、私が話しかけても振り向かない。
日が暮れる前に帰ろう、ということで夏目くん(がいるであろう空間に)手を振って帰路についたところだ。
今日は途中まで佐々木くんが送ってくれるらしい。
「俺、名前言ってなかったっけ」
「言ってないよー。なんか険しい顔してたから、聞くに聞けないし」
「突然夢みたいな話すんだから、緊張してたんだよ、悪かったな」
振り向かないし顔は険しいし取っ付き難いと思っていたけど、話しかければちゃんと返してくれる。
そんな佐々木くんと、夏目くんと、私はこれからどうなっていくんだろう。
顔が怖い佐々木くんと、見えない夏目くん。
信じられない気持ちでいっぱいだったが、今はこの非日常にちょっとわくわくしている。
夏目くんが、「誰にも言わないでね」と言うそうだから、この関係は秘密。わくわくは私だけのものだ、と思うのは不謹慎だろうか。
「ていうか佐々木くんの名前夏目くんが教えてくれたんだよ、自分から言わないから」
私のちょっと先を歩く佐々木くんは、私が話しかけても振り向かない。
日が暮れる前に帰ろう、ということで夏目くん(がいるであろう空間に)手を振って帰路についたところだ。
今日は途中まで佐々木くんが送ってくれるらしい。
「俺、名前言ってなかったっけ」
「言ってないよー。なんか険しい顔してたから、聞くに聞けないし」
「突然夢みたいな話すんだから、緊張してたんだよ、悪かったな」
振り向かないし顔は険しいし取っ付き難いと思っていたけど、話しかければちゃんと返してくれる。
そんな佐々木くんと、夏目くんと、私はこれからどうなっていくんだろう。