ふうこさんと見えない夏目くん
「俺は聞こえないし見えないし、うーん眠ってる感じ?夏目が抜けたら視界と意識がぱっと戻る」

「……なるほどぉ、じゃあ佐々木くんと夏目くんと3人でお話は難しいわけだ」


複雑な話だ。
考えてもわからないし、何となく『そうなんだ』程度で納得しておく。


「他になんか方法があればそれでいいんだけど、今は無いからとりあえず俺が通訳するので我慢してもらえる?」

「全然へーきです」

「夏目が、ご迷惑おかけします、だと」


"丸"、の部分にも平気だよーと返事をして、今日の本題に。
と思っていたら、佐々木くんがまた項垂れて、


「じゃあ俺が説明します!」


……多分、夏目くんが出てきた。
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