ふうこさんと見えない夏目くん
幽霊からのお願い
幽霊からのお願い
新学期とはいえ掃除だけは通常通りあるようで、見事に掃除当番に当たってしまった私はゴミをまとめて校舎裏のごみ捨て場まで移動中。
ごみ捨てって誰もやりたがらないけど、教室を掃いたり拭いたりするより私は好きなので自ら買って出た。
が、後悔するくらいには暑い。
夏休み明けとはいえまだ夏だ。
「あぁーっついー」
できる限り校舎の影を辿り、直射日光を避けて歩く。
体育館の角を曲がればごみ捨て場だ。
「いやお前まじ無理だってそれは!」
と、角を曲がろうとした時急に響いた大きな声。
思わず足を止めてしまう。
喧嘩か……?
と思いこっそり覗いてみるけど、見えた人影は1つだ。
「お願いされても無理だよそんなの、バレたらどーすんだよ」
声は誰かと会話をしているようにしか聞こえない。
もう一度確認してみても見慣れぬ男子生徒が1人いるだけで、会話の相手がいるとは思えない。
電話かとも思ったが耳には何も当てられていない。
「これはやばいやつだ……!」
新学期とはいえ掃除だけは通常通りあるようで、見事に掃除当番に当たってしまった私はゴミをまとめて校舎裏のごみ捨て場まで移動中。
ごみ捨てって誰もやりたがらないけど、教室を掃いたり拭いたりするより私は好きなので自ら買って出た。
が、後悔するくらいには暑い。
夏休み明けとはいえまだ夏だ。
「あぁーっついー」
できる限り校舎の影を辿り、直射日光を避けて歩く。
体育館の角を曲がればごみ捨て場だ。
「いやお前まじ無理だってそれは!」
と、角を曲がろうとした時急に響いた大きな声。
思わず足を止めてしまう。
喧嘩か……?
と思いこっそり覗いてみるけど、見えた人影は1つだ。
「お願いされても無理だよそんなの、バレたらどーすんだよ」
声は誰かと会話をしているようにしか聞こえない。
もう一度確認してみても見慣れぬ男子生徒が1人いるだけで、会話の相手がいるとは思えない。
電話かとも思ったが耳には何も当てられていない。
「これはやばいやつだ……!」