幼馴染みが隠してきた想い

「俺はあと少ししたら入院する」

「少しでも進行を遅らせるために」

「優と丹代には俺から言っておく」

蓮翔あなたは強いね、でもほんとは弱いんだよね?

必死に辛いところを見せないようにしてくれた。

心配かけさせないように、

「蘭、お前は…」

何か言おうとしていたが蓮翔は結局言わなかった、

どうやって家に帰ったかも覚えていない。

蓮翔とどうやって別れたのかも。

ただ真っ白で

蓮翔がいなくなるなんて思えなくて

私はそのまま寝てしまった。
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