幼馴染みが隠してきた想い
「それで蘭が死んだのか?」
「あぁ、そうだ、蓮翔」
「蘭ちゃんは助かる見込みがなかった」
「救急車が着いてた頃には亡くなっていたって」
「だけどな、蓮翔…」
「蘭ちゃんは最後までお前のこと想ってた」
「お前のことが大好きだったんだ」
「蘭ちゃんね、最後の最後に言ったんだって」
「もう話すのも辛そうだったのに」
「助かった男の子は教えてくれたんだ」
「その小さい男の子に」
「最後の力を振り絞って」
「あなたに精一杯の想いを伝えようとした」
「あなたへの想いを詰め込んだ1つのメッセージ」