幼馴染みが隠してきた想い
お前がいなきゃ意味がない

「俺は助かって嬉しかった」

「でもそれで蘭が死んだなんて考えたくない」

「あいつがいない人生なんて」

「俺は結局あいつに何もしてやれなかった」

「まだ好きなのに過去形に伝えた」

「あいつの気持ちが楽になると思って」

「それでも辛い顔もしないで毎日来てくれた」

「毎日笑顔で俺の名前を呼んでくれた」

「あいつの声がもう聞けない?」

「ふざけんなよ、あいつの顔がもう見れないのか?」

「なんのために、俺は」

「ドナーをなんで待ってたのか分かんねぇよ」

「あいつが死ぬのを待ってたのか?俺は、」

「蓮翔くん、最後に…」
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