不器用彼氏による不器用な愛情表現
クラス発表当日


今日は私の1年分の運を使ってもいいぐらいの気持ち。


お願いします、神さま。


どうか瑠衣くんと同じクラスにしてください


そうじゃないと瑠衣くんに忘れられちゃうかもしれない。


夜1日かけて前向きに考えようと思ったのに、


朝になると心配でしょうがない。


あ、やばい。


8時に家を出ないと、瑠衣くんに会えない!


瑠衣くんの家は私の家と学校の間にあるから、いつも時間を合わせてだいたい瑠衣くんが家を出るぐらいの時間を見計らって行くの。


今日も発見!!!もう慣れてきたなぁ。


「おはよ、瑠衣くん。」


「、、はよ。」


「クラス発表、一緒に見ようよ。着いたらちょうどいいくらいの時間だろうし。」



「別にいいけど。」



朝が弱い瑠衣くんは今の時間が一番機嫌が悪い


今日もかなりの目力をお持ちでいらっしゃる、、、!




「あやーーおっはよーー!」


「おはよう、美玲!早いじゃん!」


「クラス発表が待ちきれなくて、、、!
舜にも一緒に早く来てもらったの。」


「そっか、、、」


「どうかした?彩?ちょっと瑠衣くん、彩借りるね。」


「あ?あぁ。」


「で、どうしたの?」


「昨日もダメだったーー、、、」


「それはまた。何があったの?」
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