風の贈り物

「やめなさい」
友加里が行動を起こそうとした高知翼を止めに入る。
「私し達見たわよ」
「僕も見た」
「なんだお前達」
「あなたでしょ、一連の放火事件」
「何の証拠があっていっているんだ」
「あなた、ポケットに入っているライターで今、火をつけようとしたでし」
友加里が高知に近づきポクットの中のライターを取り出そうとすると。
高知は友加里の腕を振り払おうとする、友加里はすかず得意の合気道で高知の腕をつかみ腕をひっぺがえす。
「いたたったー」
高知はいたがるが腕力でそれを振りほどき友加里をぶっ叩く倒れた友加里に高知は容赦なくけりを浴びせようとする。
その時、直樹が友加里をかばう。
直樹はいじめられているときにも暴力を受けたことがあるその時よりも体に衝撃が走る。
苦痛が走る直樹に友加里が。
「直樹、大丈夫」
すかさず蹴りを浴びせようと高知だが。
「やめろ」
避けんだのは新人警察官の朝比奈だ
高知は警察官の朝比奈と琵琶の姿を見て観念したのか崩れ落ち泣き出してしまう。
一ヶ月後、朝子、友加里、直樹の三人は大沢夢町の警察署に呼び出され表彰を受ける。
三人が表彰を受けた後友加里と直樹には続きの話がある、二人きりにはなった友加里と直樹は。
「ありがとね、直樹、私をかばってくれて」
「あの時のはとっさだったか」
「ねー目をつぶってよ」
「え、何で」
「いいから」
言われるまま、目をつぶると数秒に後直樹は唇に柔らかい感触を感じる。
その日は八月七日の夏休み二人に取って忘れられない記念日になった。 そして再び現代にもどる。
「西木先生、ペンネームの西木は先生の旧姓となくなれた旦那さんの姓から一文字づつを取ってつけられたそうですが、なくなられた旦那様とのなり染めを伺ってもよろしいでしょか」
「ええ、いいわよ、私昔はあの人の事を大嫌いだったのよ」
そして、時間は朝子が五社合同の文学賞、若葉賞に落選したときの時間まで遡る。
朝子は朝からおしゃれをし出かける準備をしていた。
ショートカットのヘヤースタイルにピンク色のビーズの付いた付いたヘヤーピンをつけ白の色のワンピースを付け久しぶりに会う彼氏のためにおしゃれをする。
待ち合わせ場所は二人でよく食事をする場所カフェルージュだ。
そして、彼氏に会う前に、友人の友加里と会うことになっている。 カフェルージュのオーナーの朝宮布美は朝子と友加里の同級生で一年前にイタリアン食堂のカフェルージュをオープンさせている。
「フミタン」
「いらっしゃい、朝子」
朝子布美は親しい人たちの間ではフミタンとかわいらしい愛称で呼ばれている。
「朝子、若葉賞残念だったね」
「うん、今度もダメだったよ」
「飲み物、なんにする」
「いつものコーヒーお願い」
「わかったわ」
朝子は無類のコーヒー好きだ。
数分後。
「どうぞ」
「うん~フミタンの入れるコーヒーいつも、いつもいい香り」
「今日も引き立てよ」
その時、カフェルージュの入り口の扉が開く。
厚化粧に赤い口紅で細目の美人、朝子の友人の友加里だ。
「お待たせ、朝子」
「久しぶり、友加里」
「報告がある見たいだけど」
友加里はここに来るまで朝子が結婚の報告だとおもっていたかがそれよりも驚くことになる。
「友加里、布美、実は赤ちゃんできちゃたみたいなの」
「えっ」
友加里は驚く。
「おめでとう、朝子」
友加里より先に喜んだのは布美の方だ
「ありがとう、フミタン」
「ちょと、待ってよ森川さんは知っているの」
「今日話す、心配かけてごめんね」
友加里は前から気になっていたかとがあった、それは朝子の彼氏の森川が二股をかけていると言う噂だ。
そして、その噂がこの後、現実となって自分達に帰ってくる。