モテてしまう俺
「真地おはよお★」
「あー、おはよ」
「おはよー★★」
「おはょ……」
教室に入った途端、女子みんなから挨拶を言われた。
みんな、どー見てもぶりっ子してたし…
そー言うのはどーかと思いますけど?
と顔で言ってやった。
自分の席へ向かう…。
まだ、坂田は来ていなかった。
「ふぅ〜〜」
机の上に鞄を置き、一息ついた。
「真地〜おっはあ!!!」
朝からテンションが高い淳也が、坂田の席に座ってきた。
少し不機嫌になってしまう。
「な…なに?」
ビビりながら淳也が聞いてきた。
「何が?」
何にビビってるのかわからなかった俺は、逆に淳也に聞いてみた。
「恐い顔してたから…」
「へ?」
いつの間にかそんな顔をしてたねか…
「何もねーよ!!」
そう言って、淳也の頭を叩いた。
すると、横から視線を感じた。
なんか見られてるような…
ゆっくり、視線を感じる方に顔を向けてみた。
ドキッ!!!
それは、なんと
坂田が淳也を困った顔をしながら見ていたのだ…。