モテてしまう俺
廊下を捜してみたが
坂田はいなかった。
トイレかな?
なんて思ってみたが、20分以上もかからないだろ。
ここは、2階。
1階にはゲーセンがある。
まさか、1人で行ってたりして…。
坂田だから有り得るな…。
そう考えた俺は、すぐさま1階に繋ぐ階段を降りた。
ゲームの音がすごく
耳障りだった。
この音はどうにか
ならないものかと思いながら、あたりを捜していた。
そこにいた女子からの
目線がすごかった。
だが、今の俺には関係なく坂田の姿を捜していた。
すると、すぐにそれは見つかった。
俺がいつも、いつも見てきていた愛しい人の後ろ姿が、UFOキャッチーの前で必死なオーラを出していた。
「あらら…」
坂田らしいな…。
思わず笑いながら、坂田の所までゆっくり歩み寄った。