モテてしまう俺



廊下を捜してみたが
坂田はいなかった。



トイレかな?
なんて思ってみたが、20分以上もかからないだろ。


ここは、2階。

1階にはゲーセンがある。



まさか、1人で行ってたりして…。


坂田だから有り得るな…。



そう考えた俺は、すぐさま1階に繋ぐ階段を降りた。




ゲームの音がすごく
耳障りだった。


この音はどうにか
ならないものかと思いながら、あたりを捜していた。




そこにいた女子からの
目線がすごかった。



だが、今の俺には関係なく坂田の姿を捜していた。




すると、すぐにそれは見つかった。



俺がいつも、いつも見てきていた愛しい人の後ろ姿が、UFOキャッチーの前で必死なオーラを出していた。




「あらら…」


坂田らしいな…。
思わず笑いながら、坂田の所までゆっくり歩み寄った。

< 47 / 62 >

この作品をシェア

pagetop