モテてしまう俺
坂田は俺の存在に気付かず、UFOキャッチャーに夢中になっていた。
坂田の隣まで来た俺に、まだ気付かない坂田。
どんだけ、お前の中で俺は存在が薄いんだよ…。
だが、あえて何も言わずに、坂田が俺に気付いてくれるまでしばらく黙って待つ事にした。
「んもっ!!」
坂田が取ろうとしていた
くまのぬいぐるみが落ちてしまって、1人キレていた。
そんな坂田を隣で見ていた俺は、さっきから堪えていた笑いを、我慢しきれなくなりつい、笑ってしまった。
「あははは〜〜!!!」
目からは涙が出そうに
なっていた。
笑い声が聞こえた方に
坂田は驚きながら見た。
「げっ……。」
坂田に見られて、笑いを
止めてしまった。
4度目…
目が合ったの。