孤独少女の初恋の相手は暴走族!?


人の心の中なんてわからない。


本当は嫌いなのにそんなの感じさせないくらい
普通に接する事ができる人もいるみたいだから。


だから私も頑張ってうわべだけの友だちを演じた。


でもこんなの友達じゃない。
そんなのわかってた。


全然楽しくない。一緒にいても落ち着かない。
居心地だって悪い。


家と同じだ。



私には本当の友だちなんていないのかもしれない。


私の周りには沢山の人がいる。

それなのに、1人だ。


これこそ本当の孤独なのだと思ってしまう。


あの人たちと友だちごっこをするのもそろそろ
疲れた。


学校に行きたくなくなってきたりもする。


でも、家にいてもめんどくさいだけ。


両親は妹の事ばかりで私の事なんて目に入って
いないから。


なら、家出すればいいと簡単に思ってしまった。


だから、必要そうなものだけを持って家を出た。


家を出てどうするかなんて決まってなかった。


ただ今までの生活から抜け出したかった。


高校2年の夏私は初めて家出をした。


いくあてもないのに…


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