地味女子。〜恋物語〜
「でも、あの日、画像を見て、絵を見て…なんか
始まったばっかりなんだと思えたんだ。
気持ちは落ち込んでても、野球が好きで
グランドに向っていたいんだ。どんな時でも
関わっていたいんだって...なんか、
そんな風に思えたんだ」
彼は真剣な眼差しで
こちらを見て訴えてくれている。
なんのとりえもない私が
こんなにも人の心を動かしている。
今まで一度も話したことなかった。
でも、好きという気持ちが芽生えた。
そんな彼が、
私の絵が好きだと
彼の気持ちを前向きにできたと
誰かの為、ううん。
好きな人の、ためになっていた。
役に立っていた。
こんなにうれしいことはない。