地味女子。〜恋物語〜
「描…き...たい、かきたい!
描かせて...下さい!」
私は、頭を下げながら
お願いした。
「え??ほんとに?
ホントに、いいの!?
あ...っいや!
俺こそ、お願いします!!」
その言葉に、私は顔を上げると
卯野君も同じように頭を下げていた。
「ふ...っ、ははは...っ」
私は、嬉しくって
なんだか、恥ずかしくって
つい、笑いがこみ上げた。
すると
卯野君も顔を上げて
笑い出した。
私たち2人は
その場で顔を見合わせて
さらに、笑った。
お互い
照れ笑いのような感じで...
少し目をそらしながら、でも
時々、目が合ったりして...
それもまた、なんか
恥ずかしくなって
笑ったり....
まるで、付き合いたてのカップル
のような.....
そんな
とても幸せな時間だった。