地味女子。〜恋物語〜

そう感じているのも“卯野くん”の
存在が大きくなっているからだ。

話せることなんて、そんなにない。
だから、言葉、1つ1つが大切で...
聞き逃したくなかった。

朝、少しためらいながら
“楚和さん”と言ってくれたこと。

少し、寂しさを感じながら
名前を呼んでくれたことへの喜びのほうが
大きかった。

でも...今、大きな声で
“そわ”と言ってくれたこと。

もう、言葉では
言い表せない位、幸せで
どうしようもない。



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