地味女子。〜恋物語〜
私は、彼への思いが
大きくなることに不安を感じ始めていた。
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キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
朝礼が始まるチャイムが鳴った。
私は、卯野くんと別れた後、
昨日の反省を生かして
《学部》の仮入部の準備をした。
それから、教室にもどって、
席に着くなり、久しぶりの早起きで
急に、眠気がきて、そのまま
寝てしまっていた。
チャイムと同時に目覚め、
辺りをキョロキョロ確認した。
先生はまだ来ていない...
水元も、来ていない...
卯野君も...
(違う、そこはいい...)
今日、少し話したからって
仲良くなったと勘違いしてはいけない...
私は、水元と話した時に
決意したことを思い出した。
ー 地味子は目立っちゃいけない ー
<まず、卯野くんはモテるし...
そんな気やすくお話しできるような
仲良くんれるような、お方ではない。
第一に、私はたまたま運よく話せただけ。
卯野くんが優しいから...
勝手にパシャパシャ写真を撮って、
絵を描いているような、
訳の分からない不審者みたいな私を
相手にしてくれて...>
(ありがたいと思え!ふう...危ない危ない。
私は、とんだオテンキ野郎になるところだったぜ...)
そう、自分に言い聞かせて、
もう一度、眠りについた。