地味女子。〜恋物語〜
私は、思いがけない問いに
言葉がすぐに出てこなかった。
「え?やっぱりそうなんですか?」
マッシュくんは間髪入れずに
質問してくる。
「え?...い、いやいやいやいやいや
ないです、無い無い!」
私は、慌てて
全面否定した。
「あ!そうなんですか!
じゃあ...
今日、たまたま見た
“約束ー”みたいなのって...」
私は、その言葉を聞いた瞬間
自然と自分の耳を塞ぎ立ち尽くした。
そして、2人が、きょとんと
しているのを感じて、すぐさま我に返り
耳から手を離し、歩き出した。
「え?やっぱ、そうなんじゃないですか!」