地味女子。〜恋物語〜
とりあえず、地元の駅で
水元と合流し、学校の最寄り駅へと向かう。
電車の中、
久しぶりに会ったからか
少し緊張していて、上手く話せず
沈黙が続く。
水元との間の沈黙は割と嫌じゃない。
学校の最寄り駅まであと二駅
という所
「てか、最近どうなん?」
水元が、食い気味に聞いてきた。
私は、驚いて目を見開いた。
私の頭の中は
色々なことがよぎった。
(話したい...!話して楽になりたい..!!)
そう思ったが
「え?うん。順調、順調。」
私は、水元の目を見ずに
当たり障りない返事をした。
(今日は楽しむんだ、私のこのモヤモヤ....
水元と共有したくない。いや...させたくない。
悩むのは、私、一人で十分。)
そう思っての返事だった。