地味女子。〜恋物語〜
「確かに最悪だ。私も同じ立場だったら
あんなチャラ男と同じ空気感に居たくない。
だが
入ってくれるということは、ありがたい。
とりあえず、部活継続のために
ありがたい奴だと思えばいい。
バスケは、チームプレーだから
必ず、部員皆、関わらないといけないが、
学部は個人個人だ。とりあえず、
極力関わらない方向で、受け入れろ。
それしかない。」
さすが、お姉ちゃん。
説得力がある。
私は、体を上げ、えんさんの言葉に便乗し
「そ、そうだ!2人はこれまで通り
学部に集中してほしい!私が“奴”の相手をする!
なにがなんでも、廃部にさせないために、
今は、とりあえず、人数が必要...
だから...今だけでいい、今だけでいいから...」
私は、言葉に詰まった。
わたしにとっては、2人が1番必要。
1人で心細かった時
彼女たちが入部してくれたから
救われたという場面が
今まで、何度もあった。
(果たして、そこまでして人を入れなきゃいけないのだろうか...)
私は、思い直した。