地味女子。〜恋物語〜
「でしょ?俺もそう思う!」
自信満々に、マッシュくんは
言った。
それが、なんだか
可笑しくて、笑った。
パーマくんも隣で笑っていた。
その時だった。
マッシュくんは、不意に
私のマスクを顎へと下げ
「マスク、外したほうがいい...
笑顔、めっちゃ可愛いと思います」
真剣な表情で、そう言うと
すぐに、ニコリと微笑んだ。
私は、一瞬の出来事で、少し
戸惑いを見せながらも
「あ、ありがとう...」
お礼だけは、伝えた。
「んじゃ、また明日。
お願いします、楚和先輩。」
彼は、そういって
手をヒョイと挙げ、教室を出ていった。
その後ろで、パーマくんは
一礼をし、さらっと出ていった。