地味女子。〜恋物語〜

中学生時代 〜 高校生 へ



中学生からもまた、
“あの日々”が続くのか....と
憂鬱だったが、私の予想は、
大きく外れた。

まず、A子ちゃんは、
オーディションに通ったため、
本格的にモデル活動をする目的で
東京へと旅立った。

周りにいたメンバーたちも、
A子ちゃんが居なくなり
私に絡む必要がなくなったのか、
なにもしてこなくなった。

いや、基。

全ては、私の横にいる水元のおかげだ。
彼女が横にいてくれるだけで、
根拠のない安心感がある。

そのうち、クラスに馴染んでくると、
友達も出来始め、
2年間は、とても有意義に過ごせた。

そして、あっという間に
中学校3年生になっていた。

受験シーズン、
私に行くとこなんてなかった。

そんな時、水元から
「一緒のとこ、行くか?」と
誘われる。

私は、少し間を開けて

「うん!!」

と笑顔で答えた。


< 44 / 200 >

この作品をシェア

pagetop