地味女子。〜恋物語〜
中学生時代 〜 高校生 へ
中学生からもまた、
“あの日々”が続くのか....と
憂鬱だったが、私の予想は、
大きく外れた。
まず、A子ちゃんは、
オーディションに通ったため、
本格的にモデル活動をする目的で
東京へと旅立った。
周りにいたメンバーたちも、
A子ちゃんが居なくなり
私に絡む必要がなくなったのか、
なにもしてこなくなった。
いや、基。
全ては、私の横にいる水元のおかげだ。
彼女が横にいてくれるだけで、
根拠のない安心感がある。
そのうち、クラスに馴染んでくると、
友達も出来始め、
2年間は、とても有意義に過ごせた。
そして、あっという間に
中学校3年生になっていた。
受験シーズン、
私に行くとこなんてなかった。
そんな時、水元から
「一緒のとこ、行くか?」と
誘われる。
私は、少し間を開けて
「うん!!」
と笑顔で答えた。