地味女子。〜恋物語〜
4月。
あれから、猛勉強した私は、報われ
水元ともに希望していた、
同じ高校に入学できた。
入学初日
朝、担任の先生が教室に入ってきて
出欠確認から始まり、先生のありがたいお言葉。
そして、ついに“入学式”が始まった。
教室から体育館へと移動する途中、窓を眺めていた。
緊張で、さっきからうるさい心臓。
桜が舞っている。なんだか、忙しない。
まるで、私の心の中。落ち着きがない。
(あーどうか、無事卒業出来ますように。)
今から始まるというのに、そんなことを祈っていた。