地味女子。〜恋物語〜
私は、ずっと描きながら、
彼のことを思っていた。
(彼みたいな、
キラキラした人になりたい…)
そんな、ずっと憧れたいた彼が
近くに居るのだ。
(いや、嘘だ。…これは、嘘か。
一旦、離れよう)
私は、急に、冷静になった。
そして、
私は、もう一度、我に返り、
クルっと向きを変え、帰り道へと
歩き出した。
「え、待…ッ」
言い終らないうちに、
彼は私の腕を掴んで来た。
「わっ、ごめん…」
そして、すぐに謝り
私の腕を離した。
( 夢……じゃ…ないのか …)
私は、目の前で起こっていることに
驚きながらも、冷静に、今の状況を
どうにかこうにか理解しようとしていた。