地味女子。〜恋物語〜
……全部だ。
全部が愛おしい。
絵を描いている時から
彼のコトを考え始めて、
恋に似た憧れだと思っていた。
でも、実際、近くで見て
話せて、感謝までされて…
疑問だらけだ。
なんでこんな根暗な奴に
やさしく話しかけてくれるんだ…
なんで、勝手に絵を描いて
気持ち悪がられても可笑しくないのに
感謝してくれるんだ…
なんで、いつも笑顔なのに
背中が寂しげなんだ…
… 彼を知りたい。
ただただ、そう思えた。
その瞬間、
これは、憧れではなくて恋だ。
そう悟った。