好きのその先を



急いで教室に戻ると女子グループと話している愛花と真っ先に目が合う。



「 柚稀、遅いよ〜! 」


手を振りながらふわふわと笑う彼女は一番の友達、藤沢愛花(Fujisawa Manaka )。



手を振り返して自分の席に着くと早速愛花がやってきた。




「 柚稀さん、今日も振ったみたいですね? 」



前の席にドカッと座り両頬に手をついてただただ満面の笑みで見つめる。


「 見てたの? 」


「 もちろん 」




少し茶色がかった長めの髪は緩く巻かれていて
小さな顔とぱっちり二重の目、笑うとエクボが出来きて女の私から見ても可愛い彼女。






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