危ナイ隣人

怪シイ関係

朝まで騒ぎ、リビングで昼まで雑魚寝した鍋パの翌日、真帆達4人を送り届けた私のポケットの中でスマホが震えた。

画面を見ると、通知はナオくんから。


 
【迷惑かけたみたいで、悪かった】



いつもと同じ、短いメッセージ。

必要最低限の単語しか並べない人だってことは、もう知ってる。


迷惑かけたみたいで……ってことは、誰かから聞いたってこと?


ソファーに身を投げて、返事をする。



【覚えてないの?】


【まったく】



レスポンスはすぐに返ってきた。

家にいるのかな。それとも休憩中とか?


どっちかわかんないけど……とにかく生きてはいるらしい。



【弱いくせに調子乗ってお酒飲むからだよ。禁酒した方がいいんじゃない】


【うるさい貧乳】


【今それ関係なくない?】


【ある。ハ●コックに頼まれたら一発で禁酒するもん俺】



誰だよハン●ックって……。

名前からするに、外国人? ハリウッドスターとか?


なんとなく気になって、一旦メッセージアプリを落として検索にかける、と……ナイスバディのキャラクターが表示された。


概要を見ると……ワ●ピースのキャラかーい。

っていうか、なんだこの理想体型!?



【贅沢すぎ。身の丈に合ってない】


【なんでだよ。まさしく俺にふさわしい女だろ】


【向こうから願い下げだと思うよ】



ナオくんとこんなにメッセージでやりとりが続くのは初めてだ。


 ナオくんからのメッセージといえば、いつも【今日メシ作って】とか【ピロシキ食いたい】とか。

ピロシキなんて食べたことなかったくせに。
< 113 / 437 >

この作品をシェア

pagetop