危ナイ隣人
【りょ、とか使ってくるなよ。JKみたいじゃねぇか】
絵文字も顔文字も、(笑)すらなし。
追ってメッセージが来るかと思いきや、もうスマホは震えない。
その場で立ち上がって、スマホをソファーに投げつけた。
「JKみたいじゃなくて、JKだっつーの!!!」
普段コドモ扱いのくせに!
むかつく。明日の晩ご飯、ナオくんのだけ日の丸弁当みたいにしてやる!
あぁもう。こんな調子だし、昨日のはやっぱり見間違いだ。
絶対にそうだ……!
12月下旬、地獄のテスト期間を乗り切り、無事に冬休みに突入した。
「ピアスあいてたんだ」
ソファーにもたれかかってテレビを見るナオくんの耳に、今まで気付かなかったピアスホールを発見。
非番のナオくんの家で、晩ご飯を食べ終えてからリビングを掃除していた私は、クイッ●ルワイパーを床に置いてソファー越しに覗き込む。
あ、やっぱり穴ある。
「あー、まぁ。よく気付いたな」
「チラッと見えた。普段ピアスつけてないよね?」
「うん。たぶんもう持ってない」
視線をテレビに向けたまま、気怠そうに答える。
反対側の右も見てみたけど、あいてるのは左耳だけみたいだ。
「もうつけないの?」
「見てみたいのか?」
「ちょっとね。チンピラみたいで似合いそう」
「ワイルドだって? ありがとう」
言ってないし。
ツッコミ入れようかと思ったけど、ナオくんもテキトーに言ったっぽいからスルーでいいや。
息を吐くようにこういう言葉が出てくるの、ホントすごいと思う。
絵文字も顔文字も、(笑)すらなし。
追ってメッセージが来るかと思いきや、もうスマホは震えない。
その場で立ち上がって、スマホをソファーに投げつけた。
「JKみたいじゃなくて、JKだっつーの!!!」
普段コドモ扱いのくせに!
むかつく。明日の晩ご飯、ナオくんのだけ日の丸弁当みたいにしてやる!
あぁもう。こんな調子だし、昨日のはやっぱり見間違いだ。
絶対にそうだ……!
12月下旬、地獄のテスト期間を乗り切り、無事に冬休みに突入した。
「ピアスあいてたんだ」
ソファーにもたれかかってテレビを見るナオくんの耳に、今まで気付かなかったピアスホールを発見。
非番のナオくんの家で、晩ご飯を食べ終えてからリビングを掃除していた私は、クイッ●ルワイパーを床に置いてソファー越しに覗き込む。
あ、やっぱり穴ある。
「あー、まぁ。よく気付いたな」
「チラッと見えた。普段ピアスつけてないよね?」
「うん。たぶんもう持ってない」
視線をテレビに向けたまま、気怠そうに答える。
反対側の右も見てみたけど、あいてるのは左耳だけみたいだ。
「もうつけないの?」
「見てみたいのか?」
「ちょっとね。チンピラみたいで似合いそう」
「ワイルドだって? ありがとう」
言ってないし。
ツッコミ入れようかと思ったけど、ナオくんもテキトーに言ったっぽいからスルーでいいや。
息を吐くようにこういう言葉が出てくるの、ホントすごいと思う。