危ナイ隣人
「……何、その顔」
「いやー? なんか微笑ましいなぁと思って〜」
「微笑ましいって……何が?」
テスト返却時の異様な盛り上がりの端っこで、言葉を交わす。
声が頑なになっていたのは、無意識のうちにだった。
「“ナオくん”って、お隣さんでしょ? 茜がそんなふうに男の人と関わるって、珍しいじゃーん」
「そう? 近藤や塚田くんに対しても同じでしょ」
「うーん、まぁ確かに2人とも仲良いけど。お隣さんに対しては、ホントに気を許してるんだな〜って感じがするよ」
ニコニコ笑顔のまま、くるみが言った。
真帆とはまた違ったトーンで核心を突いてくるから、ドキッとする。
「まぁ、お世話になってるし、オトナのくせにテキトーだから、遠慮なく接しちゃうっていうか」
「うんうん」
変わらずニコニコ笑顔を向けられて……ついに耐えられなくなった。
「ってか、くるみはさ! イケメン好きじゃん?」
「ん? うん」
「塚田くんに対しては、何かこう……テンション上がったりしないの?」
突然の話題転換だけど、実は結構前から気になってたこと。
近藤と仲がいい塚田くんとは、うちで一緒に鍋を囲んだことがあるし、テスト前は勉強会だってした。
塚田くんのイケメンっぷりは学校全体が周知のことだし、そのルックスから芸能界にスカウトされたことがある……なんて噂も聞いたことがある。
「いやー? なんか微笑ましいなぁと思って〜」
「微笑ましいって……何が?」
テスト返却時の異様な盛り上がりの端っこで、言葉を交わす。
声が頑なになっていたのは、無意識のうちにだった。
「“ナオくん”って、お隣さんでしょ? 茜がそんなふうに男の人と関わるって、珍しいじゃーん」
「そう? 近藤や塚田くんに対しても同じでしょ」
「うーん、まぁ確かに2人とも仲良いけど。お隣さんに対しては、ホントに気を許してるんだな〜って感じがするよ」
ニコニコ笑顔のまま、くるみが言った。
真帆とはまた違ったトーンで核心を突いてくるから、ドキッとする。
「まぁ、お世話になってるし、オトナのくせにテキトーだから、遠慮なく接しちゃうっていうか」
「うんうん」
変わらずニコニコ笑顔を向けられて……ついに耐えられなくなった。
「ってか、くるみはさ! イケメン好きじゃん?」
「ん? うん」
「塚田くんに対しては、何かこう……テンション上がったりしないの?」
突然の話題転換だけど、実は結構前から気になってたこと。
近藤と仲がいい塚田くんとは、うちで一緒に鍋を囲んだことがあるし、テスト前は勉強会だってした。
塚田くんのイケメンっぷりは学校全体が周知のことだし、そのルックスから芸能界にスカウトされたことがある……なんて噂も聞いたことがある。