危ナイ隣人
何より……今私、すっごく肉じゃがが食べたいのに!
授業中に晩ご飯の献立を考えて、肉じゃがにするって決めてからというもの、完全に肉じゃがの口になってる。
もはや、肉じゃが以外の何かを食べる気にならないよ。
……もう。面倒だけど、仕方ない。
今から買いに行こう。
時刻は7時半。
日は落ちちゃってるけど、スーパーまでは自転車を使えば5分くらいで行けるし、お財布だけ持っていけばいっか。
お弁当が入るくらいの小さな手提げバッグにお財布だけを突っ込んで、小走りで家を出る。
駐輪場に停めてある自転車に乗って、敷地内を出ようとした時。
「……あ」
前方に人影が見えた。
暗がりの中、街灯に照らされてその人物がぼんやり浮かんでいる。
あまりにじっと見つめ過ぎたのか、その人物は視線をふっと私の方に向けた。うわっ。
「こ、こんばんは」
「……あぁ、隣の」
挨拶に少しの間があったのは……もしかして、もしかしなくても、私のこと忘れてたな、この人。
ま、仕方ないか。会ったのなんて、挨拶をした時だけだもんね。
授業中に晩ご飯の献立を考えて、肉じゃがにするって決めてからというもの、完全に肉じゃがの口になってる。
もはや、肉じゃが以外の何かを食べる気にならないよ。
……もう。面倒だけど、仕方ない。
今から買いに行こう。
時刻は7時半。
日は落ちちゃってるけど、スーパーまでは自転車を使えば5分くらいで行けるし、お財布だけ持っていけばいっか。
お弁当が入るくらいの小さな手提げバッグにお財布だけを突っ込んで、小走りで家を出る。
駐輪場に停めてある自転車に乗って、敷地内を出ようとした時。
「……あ」
前方に人影が見えた。
暗がりの中、街灯に照らされてその人物がぼんやり浮かんでいる。
あまりにじっと見つめ過ぎたのか、その人物は視線をふっと私の方に向けた。うわっ。
「こ、こんばんは」
「……あぁ、隣の」
挨拶に少しの間があったのは……もしかして、もしかしなくても、私のこと忘れてたな、この人。
ま、仕方ないか。会ったのなんて、挨拶をした時だけだもんね。