危ナイ隣人
3年生になっても、いつもの調子で繰り広げられる会話。
その輪の中にいるのに、ふとした瞬間、どこか離れた場所で見ているような気持ちになる。
「御山さんも行くの? タピオカ」
「え……」
左側から低音が降ってきて、顔を上げると声の主は塚田くんだった。
ハッとして、口角をぐいっと持ち上げる。
「うん、せっかくだし」
「そっか。じゃ、俺も行こうかな」
「へ?」
聞き返す間もなく、塚田くんは真帆とくるみに声をかけた。
2人はもちろん了承して、傍では近藤が恨めしそうに塚田くんに詰め寄っている。
結局、帰り道は4人で辿ることになった。
「うーん、やっぱりこれだよ〜」
可愛らしい容器に入ったタピオカミルクティを飲みながら、くるみが表情を綻ばせる。
その隣で、真帆も同じものを飲みながら頷いていた。
「何買ったの?」
右上からひょっこり顔を覗かせた塚田くん。
表情筋を休ませたまま尋ねられて、私は左手に持っているドリンクをパッと掲げた。
「タピオカピーチティ」
「ミルクじゃないんだ」
「うん。ミルクティも好きなんだけどね」
その輪の中にいるのに、ふとした瞬間、どこか離れた場所で見ているような気持ちになる。
「御山さんも行くの? タピオカ」
「え……」
左側から低音が降ってきて、顔を上げると声の主は塚田くんだった。
ハッとして、口角をぐいっと持ち上げる。
「うん、せっかくだし」
「そっか。じゃ、俺も行こうかな」
「へ?」
聞き返す間もなく、塚田くんは真帆とくるみに声をかけた。
2人はもちろん了承して、傍では近藤が恨めしそうに塚田くんに詰め寄っている。
結局、帰り道は4人で辿ることになった。
「うーん、やっぱりこれだよ〜」
可愛らしい容器に入ったタピオカミルクティを飲みながら、くるみが表情を綻ばせる。
その隣で、真帆も同じものを飲みながら頷いていた。
「何買ったの?」
右上からひょっこり顔を覗かせた塚田くん。
表情筋を休ませたまま尋ねられて、私は左手に持っているドリンクをパッと掲げた。
「タピオカピーチティ」
「ミルクじゃないんだ」
「うん。ミルクティも好きなんだけどね」