危ナイ隣人

今まではずっとシャワーばっかりで、浴槽にお湯を張るのは初めて。

前の家は全自動給湯器だったんだけど、このマンションはそうじゃなくて。

給湯器の使い方を一度大家さんに使い方を教えてもらったんだけど、イマイチ自信がなかったから、お湯を出しっぱなしにして頃合いを見て止めればいいと思ってた。


ここまでは完璧……のはずだった。

この時、私が犯してしまっていた失態に気付いていたら、最悪の事態は避けられていたはずなのに！



お風呂を入れている間、洗濯機の中に入れたままだった洗濯物を干すべくベランダに出ていた私。


ハンガーにかけた洗濯物をリビングに置いた籠の中から取り出して、一つひとつかけていく。


いつもだったらクーラーをつけてるからカゴをベランダに出すんだけど、今日は涼しくて扇風機で十分だったから、ちょっと横着してしまった。


実家暮らしの時にあんまり洗濯物を手伝ってこなかったから、慣れない作業に必死で、足元を通り抜けていったヤツに気が付かなかったんだ。



苦戦しながらも洗濯物を何とか終わらせて、そろそろお風呂も溜まったかなーなんて思って、リビングに戻った時。



「◎△＄♪×￥●＆％＃？！」