危ナイ隣人
「言うかよ」
フッと口角を持ち上げたナオくんを久しぶりに見たけど、絡まない視線が胸をギュッと締め付ける。
でも、ここで逃げちゃダメだ。
「ごめんね、疲れてるところ。でも、どうしてもナオくんに会いたくて」
「…………」
もう。
ナオくんってば、大人なんだから上手く隠してよ。
俺は話したくない、逃げ出したいって、顔に書いてる。
「逃げてもいいよ? そしたら私、朝から晩までナオくんちの前で張り込んでやるから」
「ほんとにやりそうだから怖えーわ」
「私のことよくわかってんじゃん」
「あれだけ連絡来てちゃな」
「ブロックしたんじゃなかったんだ。既読もつかないからてっきりブロックされたのかと思ってたよ」
ナオくんが私の前からいなくなった時から、私は幾度となく連絡を入れてきた。
通知すごいことになってんじゃないの。
それでもなお無視してたなんて、一周回って面白くなってくる。
ケタケタ笑ってやると、ナオくんは気まずそうに俯いて頭を掻いた。
フッと口角を持ち上げたナオくんを久しぶりに見たけど、絡まない視線が胸をギュッと締め付ける。
でも、ここで逃げちゃダメだ。
「ごめんね、疲れてるところ。でも、どうしてもナオくんに会いたくて」
「…………」
もう。
ナオくんってば、大人なんだから上手く隠してよ。
俺は話したくない、逃げ出したいって、顔に書いてる。
「逃げてもいいよ? そしたら私、朝から晩までナオくんちの前で張り込んでやるから」
「ほんとにやりそうだから怖えーわ」
「私のことよくわかってんじゃん」
「あれだけ連絡来てちゃな」
「ブロックしたんじゃなかったんだ。既読もつかないからてっきりブロックされたのかと思ってたよ」
ナオくんが私の前からいなくなった時から、私は幾度となく連絡を入れてきた。
通知すごいことになってんじゃないの。
それでもなお無視してたなんて、一周回って面白くなってくる。
ケタケタ笑ってやると、ナオくんは気まずそうに俯いて頭を掻いた。