危ナイ隣人
真帆の計らいによって叔父さん経由でお父さんに連絡が行ったらしく、一報を受けたのが深夜だったにも関わらず、飛び起きて朝イチの飛行機に乗ったらしい。
火事の翌日……つまり今日の朝に日本に着いて、その足で病院に駆けつけてくれたんだ。
病室で検査に向かう準備をしていたところに2人が飛び込んできて、私の姿を見たお父さんとお母さんは人目も憚らずに泣いていた。
そんな2人を見たのは久しぶりで、心配かけちゃったことが申し訳なくて、私も泣いてしまったんだ。
「ぬいぐるみは、女の子に返せたのか?」
グラスを呷るお父さんが、静かな声色で聞く。
2人の前に腰を下ろしつつ、私は小さく顎を引いた。
「私を救出した時、私を助けてくれたのとは違う救助隊の人が、返しておいてくれたみたい。今日の朝いちばんにお母さんと一緒に来てくれて、たくさんお礼言われちゃった」
あの子のお母さんには何度も何度も謝られたけど、その度私は首を振った。
沢山の人に迷惑と心配をかけて、反省してはいるけれど、あの子を避難させるためにはあれが最善だったと思うから、後悔はしてない。
火事の翌日……つまり今日の朝に日本に着いて、その足で病院に駆けつけてくれたんだ。
病室で検査に向かう準備をしていたところに2人が飛び込んできて、私の姿を見たお父さんとお母さんは人目も憚らずに泣いていた。
そんな2人を見たのは久しぶりで、心配かけちゃったことが申し訳なくて、私も泣いてしまったんだ。
「ぬいぐるみは、女の子に返せたのか?」
グラスを呷るお父さんが、静かな声色で聞く。
2人の前に腰を下ろしつつ、私は小さく顎を引いた。
「私を救出した時、私を助けてくれたのとは違う救助隊の人が、返しておいてくれたみたい。今日の朝いちばんにお母さんと一緒に来てくれて、たくさんお礼言われちゃった」
あの子のお母さんには何度も何度も謝られたけど、その度私は首を振った。
沢山の人に迷惑と心配をかけて、反省してはいるけれど、あの子を避難させるためにはあれが最善だったと思うから、後悔はしてない。