危ナイ隣人
きょとんとする私に、お母さんが耳打ち。
「娘を他の男性にやるのは、父親として素直に喜べないものよ」
あ、あぁ、そういう……。
改めて自分が今置かれている状況を把握して、顔がカッと熱くなった。
お父さんとお母さん、更にはお父さんの恩師を前にして、この人と交際させてください! って言ってるんだもん。
歳の差や特殊な事情があったから、こうして挨拶することが当たり前みたいになってたけど……この状況、めちゃくちゃ恥ずかしくない!?
しかも、私はまだ高校生。
お父さんの心境は、きっとすごく複雑だよね……。ゴメン、お父さん。
ゴホン、とひとつ咳払いをして、お父さんが私達2人に向き直る。
その瞬間、私もナオくんも、自然と背筋が伸びた。
「大人と高校生だという立場を理解して、節度を守るなら、反対はしない」
「私達が焚き付けちゃったようなものだしねぇ」
「……おい」
オホホホ、と軽快に笑うお母さんに、話の腰を折られたお父さんはがっくり肩を落とす。
ちょっとちょっと、お母さん。
私達今、襟を正し直したばっかりだってば。
「娘を他の男性にやるのは、父親として素直に喜べないものよ」
あ、あぁ、そういう……。
改めて自分が今置かれている状況を把握して、顔がカッと熱くなった。
お父さんとお母さん、更にはお父さんの恩師を前にして、この人と交際させてください! って言ってるんだもん。
歳の差や特殊な事情があったから、こうして挨拶することが当たり前みたいになってたけど……この状況、めちゃくちゃ恥ずかしくない!?
しかも、私はまだ高校生。
お父さんの心境は、きっとすごく複雑だよね……。ゴメン、お父さん。
ゴホン、とひとつ咳払いをして、お父さんが私達2人に向き直る。
その瞬間、私もナオくんも、自然と背筋が伸びた。
「大人と高校生だという立場を理解して、節度を守るなら、反対はしない」
「私達が焚き付けちゃったようなものだしねぇ」
「……おい」
オホホホ、と軽快に笑うお母さんに、話の腰を折られたお父さんはがっくり肩を落とす。
ちょっとちょっと、お母さん。
私達今、襟を正し直したばっかりだってば。